ひょうたんの種植えました
暖かくなってきたので桜が満開になった3月30日にひょうたんの種をまきました。今年は桜の開花が早いですね。
播いた種の品種はアメリカひょうたんと百成ひょうたんです。
種まきの前にオーソサイドで消毒しておきました。袋に種子とオーソサイドの粉を入れてまぶします。
こうしておくことで種子の表面に付着している炭そ病菌等を殺すことができます。
とりあえず5分からは中でまぶしておきました。粉は落としてません。
種子はサカタのそのまま植えられる土ポットジフィーセブンに植えました。
名前の通りそのまま植えられる上、芽が育つ肥料も含まれているため、意外と便利です。 まずはジフィーセブンを水に浸します。しばらく経つと水を吸って膨らみます。ただ思ったよりは膨らまないようです。ポットは割りと大きさにばらつきがあるようです。
ジフィーセブンには初めから種子を入れる穴が開いているが小さすぎるので、割り箸などを使ってほじくり返します。深さ1 cmくらいほったら種子を入れます。
種子を入れたら周りの土をふんわりと被せて種子に光が当たらないようにします(ひょうたん等のウリ科の植物は嫌光性種子です!)。
後は待つだけですが、種子には発芽温度というものがあり、その温度でないと発芽しません(一日中その温度である必要はありません)。ひょうたんの発芽温度は25~30℃です。この季節であるならば室内の暖かい場所におけば発芽しそうですが、たまたま恒温器を持っていたため、これを使って発芽させることにしました。
設定温度は27℃にしました。
中は湿度を高く保つため、水を入れたコップを入れておきました。
どのくらいで発芽するかな。発芽してふたばが開いたくらいでポット(鉢上げ)に移す予定です。
ひょうたんの土作り(基本用土) ①
南側に面しているアパートが以前より背の高いものに建て替えられてただでさえ悪い日当たりがますます悪くなり、先行きがいきなり不安ですがその他の面で頑張っていこうと思います。まずは土作りです。
ひょうたんの種まきは3月、苗植えは4~5月になりますが土作りは早めに行なったほうが腐植(有機物の分解物)が作られ、土壌生物の豊富な良い土になります。以下の記事を参考に土作りを行いました。
基本用土の構成
基本用土は以下のような比率で作りました
特に意識したのは排水性です。
赤玉土・小粒(16 L)
ベースとなる用土です。ヨドバシカメラのネットショッピングで購入した大宮グリーンサービスの赤玉土小粒です。なぜか土はamazonだと割高でヨドバシカメラだとホームセンターより安く売っています。
ベースの用土としては他にも黒土などもあげられますが、排水性・保肥性が優れている赤玉土が適しています。中粒だと大きすぎるので小粒にします。
腐葉土 (10L)
排水性・通気性、土壌生物環境を改良するための堆肥です。同じくヨドバシカメラのネットショッピングで購入しました(大宮グリーンサービス 完熟手作り腐葉土 5L)。ひょうたんは排水性が重要なので腐葉土は多めです。
腐葉土はあまり品質の悪いもの選ばないほうがベターです。判断基準としては色が黒いこと・匂いがあまりしないこと・葉等の形が残っておらず細かいこと、などがあげられます。品質が悪いものは分解・発酵が進んでおらず、窒素分を消費してしまいます。上記の腐葉土は匂いはし、葉の形も少し残っていますがそこまでひどくないし、地植えまで2ヶ月くらいの期間あるのでその間に発酵が進むと予想してそのまま使っています。発酵を進めるには水を加えて黒いシートをかぶせるなどして地温を高めると良いみたいです。
※腐葉土の代わり
腐葉土の代わりとしてはバーク堆肥などがあります。バーク堆肥は樹皮などを原料とする堆肥で腐葉土と同様に土をふかふかにする効果が高く、保肥力も高いみたいです。リン酸の吸収を促進するフミン酸も多く含まれます。腐葉土と比較するとリグニンという分解されにくい成分を多く含み、それに微生物が集まるので土壌生物相の改善がより期待できます。逆に発酵されていないものが多く、そういうものは窒素を多く消費してしまいます。そのため、15%以上混ぜないほうがベターです。バーク堆肥を使う場合、できるだけ色が黒く、繊維が細かく、アンモニア臭のしないものを選びます。また、窒素肥料分は多めに入れます。今回は多く堆肥を使いたかったこともあり、腐葉土を選択しましたが、2回めはバーク堆肥を使うことも考えています。
バーミキュライト (2L)
バーミキュライトはダイソーで購入しました。ダイソーは便利です。バーミキュライトは軽く、保水性・排水性・保肥性に優れています。たま、断熱性に優れており寒いときは寒くなりすぎず、暑いときは熱くなりすぎないような効果があります。使うときは1割くらい混ぜます。割と機能的には腐葉土と近いのでなくても大丈夫だと思います。ピートモスも代わりとして使えます。
混ぜていく
用土は鉢の中で混ぜても良かったのですが、混ぜづらそうだったのでコンテナ(トロ船)を用意しました。本来はコンクリートを混ぜたりするのに使うみたいです。
さて、しばらく待って土をなじませます(土壌生物相を安定させる)。2週間位たったら苦土石灰を加えます(今回の土は酸性に傾いていないのでほとんど必要ないですが、カルシウムやマグネシウムの補強目的で10Lあたり5 gだけ加えることにします)ちなみに混ぜ終わったばかりでpHは6.5でした。 測定は住友化学園芸の酸度測定アースチェック液を使いました。
さらに2週間後くらいに元肥を加えます。そしたらようやく鉢に入れます。
ひょうたん用の鉢として30型の奥行30×高さ30×幅30cmの14Lの鉢を2つ用意しました。これに合わせて基本用土は28 L用意しました。
とりあえず待ちます。待っている間はブルーシートをかけておきました。
(続きはこちら) panthero76.hatenablog.com
根腐れしたサボテンを復活させる
サボテンが萎れてしまいました。 このサボテンは去年ダイソーで買ってきたセレウスという品種のサボテンです。セレウスはテレビなどから発せられる電磁波を吸収するという都市伝説があるサボテンです。
窓際で育てていたのですがいつの間にか萎れて倒れてしまいました。 きっと寒いから倒れているんだろうと時々水を与えながら放置していたのですが、よく観察してみると根本がしぼんて変色してしまっています。 どうやら根腐れが原因でした。根腐れはサボテンで頻繁に見られる病気で、水の与えすぎなどが原因で根から腐っていく病気です。
私のセレウス君をよく見てみると先端の 2 cm 分くらいはまだ変色していません。根腐れで腐っている部分を取り除いてしまえば復活することがあるということなので、復活を目指すことにしました。
復活方法
1. 変色してしまっている部分を刃物で輪切りに取り除く
変色している部分をなるべく除去します。切った断面が変色している場合、もう少し切り取ります。刃物は火で軽く炙るなどして消毒しておきます。
ちなみにもうすこし根本の変色している部分を切るとこのように芯が変色しています。
2. 断面を鉛筆型に整える
これによって水を吸収する断面積を増やします。
3. 断面を消毒する
消毒する方法は日光に30分あてる方法がよく見られますが、今回はたまたま家にあった植物用の殺菌剤であるオーソサイドを使いました。このオーソサイドの粉をハケや指を使ってサボテンの断面に塗ります。
4. キッチンペーパーやティッシュ、新聞紙でくるみ、風通しの良い場所で1~3週間乾燥
今回は小さいので1週間で十分だと思われます。根が生えてくるまで待つとよいみたいです。オーソサイドはつけたままです。
5.あとは切り口を下にして新しい土に植える (予定)
古い土には病原菌が増殖しているので使わないようにします。ただ今回は土を廃棄する手間を惜しんで殺菌して使うことにしました。 土の量が多くないので熱湯を2回かけて殺菌しました。肥料分が流れてしまっているので半分は新しい土を混ぜます。
根腐れしてしまった原因
根腐れしてしまった原因は何でしょうか。上述の通り根腐れは水のやりすぎで生じます。しかし、そこまで頻繁に水やりをあげているつもりはなかったのですが、、 しらべてみると成長が遅い冬などの時期は1ヶ月に一回のみずやりで十分みたいです。それよりは多く水をあげていたような気がします。 水はけの悪い土も原因になります。土はサボテン専用のものを使っていたので水はけが悪いとは思えないのですが。 そう思って土を掘り起こしてみた所、サボテンの根の周りの土が固まってしまっています。 これはダイソーで買ってきたときにサボテンが植わっていた土です。この土の水はけが悪いことが原因であることが予想されます。要はダイソーの鉢から受けかえるときには土をある程度取り除く必要がありました。普通は土を取り除いてしまうと急に土壌環境が変わって悪影響になるので取り除くとは考えもしませんでした。また、ダイソーなどからサボテンを買ってきたらなるべく早く植え替える必要があるといえます。鉢も小さいですしね。
最後に
サボテンは育てるのがかんたんなイメージがあったのですが、こんなに枯らしてしまうとは思いませんでした(一緒に買った他のサボテンは完全に変色してしまっていたので復活を断念しました)。周りの人に聞いても枯らしてしまう人が多かったのですが、いい加減な人ほど逆に水を与えすぎないのでうまく育てられていました。これからは月初めとか真ん中とか決めて水やりをしていこうと思います。 それと根本からたくさん新株が生えていたので変色していないものを選んで育ててみようとも思います。一応、水に溶かしたオーソサイドで殺菌しました。
さて、どうなることやら。サボテン復活するといいなあ
ORIGAMIドリッパー届きました
ずっと欲しかったORIGAMIドリッパー。仕事が一段落ついたのでご褒美に購入しました。
ORIGAMIドリッパーは株式会社K-aiが販売している折り紙のようなデザインの美濃焼ドリッパーです(※新発売のORIGAMIエアーは樹脂製)。ORIGAMIドリッパーの魅力はなんといってもそのポップなデザインとカラーバリエーションであるといえます。抽出技術を競う世界大会であるWorld Brewers cupの日本チャンピオンと中国チャンピオンがそれぞれ決勝で使用されるなど、バリスタの業界でも大注目されているドリッパーらしい。
早速開封。ドリッパーが入っている箱からしてスタイリッシュでおしゃれです。
私が選んだのはターコイズのORIGAMI。サイズはSで価格は税込2530円でした。ちなみに5000円以上購入すると送料が無料になります。
想像よりずっと軽いです。これだけ薄ければドリッパーを温めるのにそんなにお湯は必要なさそうです。
すごく余談ですが映画『グリーンブック』で主人公二人が乗るキャデラックの色を見てから私はこのターコイズ色が大好物です(本当はもう少し緑がかっている方が好み)。
ドリッパーに加えてカップも購入しました。
320 mL入るアロママグのヴィンテージブルー。価格は他のカラーと比べて110円高く、税込み1870円です。こちらも素敵な色です。ORIGAMIのアロママグはワイングラスをイメージしていて内側を向いた縁がコーヒーをアロマを逃さずに鼻に運ぶことのできる形状になっております。
取っ手のヴィンテージ加工も素敵。
個人的にドリッパーの鮮やかなターコイズよりもこちらの色の方が好みだったのですが、ドリッパーの方にこの色は無いみたいです。ORIGAMIさん、ぜひ作ってください🙏
底にはORIGAMIのロゴが入っています。
木製のドリッパーをホルダーを使って組み合わせるとこんな感じ。いいですねえ~ドリッパーとカップの色の違いも茶色に挟まれているおかげで気になりません。
さっそくコーヒーを入れてみました。豆はMocha Shakisso Naturalの中浅煎り(ミディアムロースト)。抽出方法はこのドリッパーの開発のプロデュースを行なった『TRUNK COFFEE』の淹れ方に従ってみます。
豆量15 gで油温91度、湯量210 mL。挽目は細かめの中挽き(写真忘れました)。ドリップコーヒーとエスプレッソの挽目の中間くらいでしょうか。
ペーパーはカリタのウェーブフィルターを使います。ORIGAMIドリッパーはこのウェーブフィルターとV60型の円錐フィルター、どちらも使うことができ、使い分けることで異なるコーヒーを淹れることが可能です。
淹れ方は以下の通り:
1湯目 45mLを粉全体にかけて30秒間蒸らし。
2湯目は最初大きく円を描いて注ぎ、お湯が全体にいきわたったら中央1点に注ぎます。
210 mLに達したらストップ。注湯に35~45秒くらいかける(1分5秒~1分15秒)注ぎます。1分45秒から55秒で落ちきったらちょうど良い感じです。それ以上かかってしまうと雑味が出てしまう印象でした。その場合、挽目を変える必要があります。
おいしい。抽出時間は短いですが甘みや酸味はしっかり感じられます。香りもよく抽出されています。
そしてこのカップはたしかに匂いが縁に閉じ込められて鼻のあたりに閉じ込められるので今までのカップよりも匂いや暖かさを感じられます。デザインで選んでこの点についてはあまり期待はしていなかったので嬉しい誤算でした。豆の感想としては甘いぶどうジュースのようなフレーバーでした。
ちなみに円錐フィルターで抽出する場合は3~4湯で注ぎ、2分半くらいで抽出を行うみたいです。
いろいろ試すことができるので見た目だけではなく機能面でも楽しいドリッパーでした。
東京博物館(トーハク)行ってきました
上野の東京博物館にはじめて行ってきました。
上野といえば東京科学博物館や東京西洋美術館、上野公園には何度も訪れていましたが、なぜか東京博物館だけはまだ一度も行ったことがありませんでした(っていうかつい最近まで科博の影に隠れて存在すら知らなかった)。というわけで雨のなか初めて行ってきました。
今回は門をくぐって正面に位置する本館に入ってみました(写真撮り忘れた)。本館は日本美術がメインです。
出迎えは千手観音(経路の順番とか考えてなかったのでこれが最初かどうかはわかりません)。
かっこいい。
すずりを入れる箱。ゴージャスで使ってるだけでテンションが上がりそう。裏にも絵が施されていて凝っています。
太刀。太刀によって刃に表れる模様が異なっていてそれが個性になっているそうです。ちなみに刀と違って長く、馬上で振り回すように使うみたいです。いかにも重そうでこれを振り回すのは大変そうですが、適当に振り回しても鈍器として殺傷能力が高そうです。
この角度からみる刀の厚み好きには武器としての実用性が感じられて好きです。これを見ていたら『あずみ』というマンガを思い出しました。『あずみ』は少女の刺客が凄腕で殺しまくるアクション時代劇です。
鍔おされ。これをつけていたらテンションが上がって実戦にも行きたくなりそうです。
緑が素敵な壺。草とかからこの色を出しているのでしょうか。草の緑色を作る物質であるクロロフィル(葉緑素)とかって何年も色が持つかな、なんて考えていました。
魚。変な顔です。
これは昔の東京博物館の門の写真らしい。悠久の歴史を感じて妙に感動してしまいます。
アイヌ展示もやってました。ストゥやマキリも展示されてます。『ゴールデンカムイ』好きはいってみてはいかがですか。
日本画。日本画の多くは動物が描かれていますが、皆人間くさい表情をしていて物語性があるのが見ていて面白いです。
猫に非難の目(?)を向けてそうなスズメたちと余裕そうな猫。
蝶が描かれた壺。これは西洋美術の流れも含んでいそうな作品です。装飾が非常に凝っていて、アンティークとしてだけでなく、現代の目線でみてもおしゃれです。
私が今年作る予定のひょうたんもこんなふうにできたらいいですね。良いインスピレーション。
他にも面白い展示(縄文時代など)がたくさんありました(でも写真撮ってない、、)。気になる人は訪れてみてください。
日本が世界に認められために西洋美術を学び、さらにいままで日本の美術の中心であった工芸を世界に発信して日本の美術を売り込んでいったという歴史が興味深かったです。
まだ本館しか周っていないのでまたいきますよ~
優れた土の基本条件
鉢植えでは土の量が限られており、根を張れる範囲も限られているため、地植え以上に良い土作りを心がける必要があります。ここでは土作りをする上で重要な3つのポイントである①物理性、②化学性、③生物性を紹介いたします。なお、主に吉田流プランター菜園というサイトと、いちばんよくわかる土と肥料入門 (加藤哲郎)という書籍を参考にしています。どちらも非常にわかりやすい説明されています。
① 土の物理性
物理性とは保水性、排水性、通気性などを指します。良い土はこれらの特徴が優れており、ふかふかしています。保水性は水を保つ性質、排水性は水を流す性質です。一見両立しないように思えますが、乾燥時には水を保持し、湿潤時には余分な水は流すのが排水性と保水性を両立した良い土なのです。こうした土は下の図のように重層的な団粒構造になっています。 団粒と団粒の間には隙間が大きいので余分な水を流したり(排水性)酸素を通したり(通気性)することが可能であり、一つ一つの団粒の中には水が蓄えられます。それによって根に必要不可欠な酸素を送ることができ、根腐れを防ぐことができます。保水性に関してもひょうたんのように乾燥に弱い植物には重要になってきます。
団粒を作る糊の役割をするのが堆肥や有機肥料が微生物によって分解されてできる腐食です。したがって腐葉土などの堆肥を入れることが重要になってきます。
細かい土の粒子(微塵)は排水性を悪くする原因になります。微塵が多いと泥みたいにべちゃべちゃな土になります。新しい土の場合、微塵はそこまで多くないですが、古い土は微塵が多いのでできるだけ土ふるいなどを使って取り除くことが大切です。
土以外にも鉢の底のスリット(穴)や、鉢の底に入れる鉢底石も排水性や通気性を確保するのに役立ちます。鉢底石は30 cmくらいの鉢で5 cmほどいれる必要があります。またウォータースペース(鉢の上の縁から土の表面までの領域。水やりをするとこの領域に水がたまり、水が溢れてしまうことを防ぐ)を3-5 cm以上にしないようにし、土が乾きにくくならないようにします。畑の畝のように植物が植わってる中央部分だけ盛り上げるのも乾燥に効果的です。
② 土の化学性
化学性は肥料成分などの量、pH、保肥性(肥料成分を蓄える性質)などを指します。窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウの三大栄養素に加え、鉄、銅、マンガンなどの微量栄養素も必要になってきます。その一方で過剰な栄養素も様々な害を引き起こしてしまいます。過剰だとそもそも浸透圧の影響で塩をかけられたナメクジのように水が出ていってしまいます。そのため、肥料の成分をみて肥料を施す量をよく検討する必要があります。
pHに関しても適正な値にすることが重要です。一般に日本の土壌は酸性であり、多く植物は強い酸性土壌を嫌うので石灰を加える必要があります。ちなみにひょうたんの適正pHは6-6.5(弱酸性)です。鉢やプランターで使う培養土はそこまで酸性になっていないので加える石灰量は少量で十分です。pHの確認は市販の測定計や酸度測定液で可能です。おすすめは住友化学園芸の酸度測定アースチェック液です。少し測定が面倒ですが、そんなに頻繁に計るものでもないなので、圧倒的に値段が安く、精度も十分な本品が良いと思います(ただし色で見極めるので色弱の人には向かないかも)。私は使ったことがありませんが安い酸度計は精度が低いみたいです。
保肥性は肥料成分を蓄えることで一気に肥料が放出されることによって引き起こされる肥焼けを防ぎ、肥料切れも起きにくくなります。保肥性を高めるには、基本用土として赤玉土を用いることが効果的です。赤玉土はマイナス電荷を持つため、多くはプラス電荷を持つ肥料成分を保持することができます。また、保肥性を高めるにはやっぱり団粒構造が重要です。団粒の中に肥料分が保持されます。団粒構造を作るためにも、微量栄養素を補給するためにも堆肥は重要になります。その他、バーミキュライトやゼオライトも保肥性を高めることができます。
③ 土の生物性
生物性が良い土は多様な土壌生物が生息しています。これらの土壌生物は土の有機分を分解して腐食を作り出したり、根に栄養を補給してくれたりします。 一方で植物に良くない影響をもたらす土壌生物も存在します。これらは連作障害(同じ土で同じ植物を育てることで生じる障害)を起こしたりします。多様な土壌生物はこれら有害な土壌生物が極端に増えることを防ぐため、連作障害を起こしにくくすることができます。ちなみに連作障害は連作や、土の殺菌でも防ぐことができます。
生物性を良くするには多様な土壌生物の源になる堆肥や有機質肥料、そして土壌生物に様々な環境を提供することで多様な土壌生物を増やす団粒構造が重要です。
まとめ
以上が土作りで意識すべき基本的な点です。これらを意識しながら土作りをすることで何をいれたら良いのかが明確になると思います。団粒構造を作ることで物理性、化学性、生物性を高めてくれる堆肥の重要性もよく分かります。
以上で上げた要素の中でも特に気を使うべきなのは排水性(通気性)です。排水性が十分に確保されているかを確かめるため、植物を植える前に適当な鉢に土を入れ、灌水して水がちゃんと排水されるかどうか確かめると良いと思います(参考)。
次回は実際にひょうたん用の培養土を作っていきますよ~