ひょうたんの土作り(元肥編)②

ずっと書くのをめんどくさくて書いてなかったひょうたんの土作りの続きです。基本用土を作ってから2週間くらい開けてから元肥を加えました(3月6日)。

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『いちばんよくわかる土と肥料入門』 (加藤哲郎)などを参考にしています。

栄養素の量

植物が必要な栄養素はたくさんありますが、基本的には3大栄養素である窒素(N)・リン(P)・カリウム(K) をもとに考えます。他の栄養素は三大栄養素を十分量施したら一緒に十分量施されているだろう、みたいな考え方です。

まず、ひょうたんに必要な3大栄養素の量を調べてみました。ところがだいたいは鉢ではなく畑に施すことを想定されており、広さ当たりの量しか書かれていません。ポットの広さから計算することはできますが、そもそも畑には初めから栄養は含まれており、鉢よりも遥かに広いので、鉢には畑よりも多く肥料を施す必要があると考えられます。よく参考にしているサイト吉田流プランター菜園には「土10L当たり窒素3~5g」と書かれています。これを参考に以下のように量にしました:

元肥:N:P:K = 3:5:3 (用土10L当たりのグラム)

追肥:N:P:K = 3:3:3 (全体でN:P:K = 6:8:6)

この数字にすごい根拠があるわけではありませんが、鉢栽培でスペースが限られている関係で葉を茂らせる窒素(N)は少なめにして実を大きくするリン(P)は多めにしようと思いました。追肥をこの比率にしたのは私が使っている液肥の比率が1:1:1だったからです。追肥は基本的に液肥だけで賄おうと考えています。

肥料の選択

さて、施す栄養素の量が決まったので次にどの肥料を選択するかです。肥料は有機質肥料・化学肥料、そして即効性肥料・遅効性肥料に大別されます。 基本的に化学肥料は速効性があり、有機質肥料はゆっくり効きます(速効性有機質肥料もあります)。有機質肥料には様々な微量栄養素が含まれていること、また早く効きすぎると肥焼けが起きることなどから、基本的に元肥には有機質肥料を用います。化学肥料には価格が安いというメリットもありますが、個人の家庭菜園レベルではあまり関係のない話です。定植の直前に施す場合などは化学肥料をつかってもいいと思います。

肥料を3大栄養素別に分けるとこんな感じです(成分比はだいたいです)

窒素(N)肥料

油かす(5~7 : 1~2 : 1~2;遅)、鶏糞(4~ 6: 5~6 : 3;速)、魚かす(7: 5 : 1;中)、

リン(P) 肥料

鶏糞(4~ 6: 5~6 : 3;速)、魚かす(7: 5 : 1;中)、骨粉(3 : 12~20 : 0;遅)、米ぬか(2 : 5 : 1;遅)、バットグアノ(0.5 : 20 : 0;遅)

カリ(K) 肥料

草木灰(0 : 3~4 : 7~8;速)、硫酸カリ(0 : 0: 50;速)

一部だけ挙げましたがこんな感じです。ここから2つか3つ選ぶと良いと思います。安価で手に入りやすく、窒素とリンをどちらも多く含む鶏糞や、同じく安価で窒素を多く含む遅効性の油かすはよく使われる肥料です(どちらもダイソーに売ってます)。 今回私は窒素・リン・カリ、それぞれを多く含む肥料3つを選択しました。 油かす(ダイソー;5.3 : 2.0 : 1.0):53g、骨粉 (日清;1 : 1.8 : 3): 18g、草木灰(ヤマト;非表示):18g (用土10L当たりの重量)

草木灰だけは石灰を含むアルカリ性であるため、念のため油かすと骨粉を施した1週間後に施しました。

後は2週間以上空けて定植するだけです。たのしみですね

追肥について

追肥については定植してから毎日の水やりのときに水に液肥を混ぜて施そうと考えています。例えば定植が5月中盤からだとし、9月中盤まで4ヶ月かけて育てると想定します。もちいる液肥ハイポネックスの「おいしい野菜を大きく育てる!野菜の液肥」(5%:5%:5%)です。

4ヶ月かけて窒素を3g/用土10Lなので、日換算すると0.025 g/用土10L・日です。つまりこの液肥の一日あたりの使用量は0.5 mL/用土10L・日です。 0.5mLを毎回測るのは難しいのでペットボトルかなにかに10倍希釈したものを5mL水やりポットに混ぜて使うみたいな感じでしょうか。ちなみにペットボトルの蓋は約7.5mLだそうです。

とりあえず、後は2週間以上空けて定植するだけです。たのしみですね

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